糖尿病・甲状腺疾患・内科一般
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2011年3月13日
たばこには、さまざまな有害物質が含まれており、ニコチンによる依存性も指摘されています。さらに、喫煙者本人だけでなく、周囲の人の健康にも害を及ぼすことが明らかになっています。最近では、禁煙外来の増加や禁煙治療に内服薬が加わったことにより、より禁煙しやすい環境が整っています。自分だけでなく周りの人のためにも、どうか一刻も早い禁煙を!
たばこの煙には、約200種類もの有害物質が含まれており、そのうちの約40種類が発がん物質です。なかでももっとも有害性が高いのがニコチン、タール、一酸化炭素の3つです。これらの有害物質を吸い込むことによって、体にさまざまな悪影響が生じています。
喫煙による病気の代表は、「煙の通過点」である咽頭、喉頭、肺がんです。また、心筋梗塞や脳卒中などの循環器病などさまざまな病気を引き起こします。
たばこを吸わない人が、喫煙者の近くにいることでたばこの煙を吸わされてしまうことを「受動喫煙」といいます。とくにたばこの先から出る「副流煙」には、喫煙者が吸い込む「主流煙」よりも多くの有害物質が含まれています。喫煙者は、家族や周囲のさまざまな人の健康をも脅かしていることを、きちんと理解しましょう。
一昔前まで、禁煙は辛く苦しいものというイメージが強くありました。しかし、現在は医学の進歩によって、ラクに楽しくできる禁煙が可能になっています。「禁煙治療」や「禁煙補助薬」を上手に使い、禁煙をはじめてみませんか?
未成年者の喫煙は、単に法律上で禁止されているからいけない、というものではありません。未成年という成長期の体は新陳代謝が活発で、たばこの有害物質が取り込まれやすくなっています。また、吸いはじめが早ければ、それだけ長期間にわたって喫煙することになり、将来病気を発症する危険性が高くなるのです。
川崎市医師会 ほほえみがえし Vol12 より