糖尿病予備群にご注意を!

運動不足や栄養バランスのよくない不規則な食生活を長年続けていると、糖尿病にかかるリスクが高くなってしまいます。健康なつもりでいても、いつの間にか「糖尿病予備群」の仲間入りをしているかもしれません。

厚生労働省の調査によると、国内の糖尿病とその予備群の人はおよそ2050万人と推計されています。特に40歳を過ぎるとその割合が目立って増えてきます。病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんど現れないのが糖尿病の怖さ。健診で血糖値が高めと指摘された人はもちろん、そうでない人も決して油断できません。

注意したいのは、空腹時の検査では正常でも食後の血糖値を調べると糖尿病だったというケースがあること。一般的な健診では空腹時血糖を調べるため、「食後高血糖」は見逃されやすくなります。健診で血糖値などが高めだったり、40歳以上で肥満気味だったりする場合には、ぜひ詳しい検査を受けて食後の血糖値についても調べましょう。

検査値が”ちょっと高め”だったら、面倒がらずに生活習慣を見直して糖尿病予防を始めましょう。ポイントは、肥満を防ぐ正しい食事と運動習慣。食後高血糖の検査も含め、気になる方はかかりつけ医に相談してみることをお勧めします。


糖尿病を招きやすい生活習慣

食生活
  • 食事時間が不規則だ
  • 常にお腹いっぱい食べる
  • 朝食は食べないことが多い
  • 夕食を満腹になるまで食べる
  • 間食をすることが多い
  • 脂っこいものが好きだ
  • 甘いものが好きだ
  • 野菜や海藻類をあまり食べない
  • 糖分の多いコーヒー、ジュース、炭酸飲料を毎日飲む
飲酒習慣
  • 酒を毎日飲む
運動習慣
  • 運動不足だ
休養習慣
  • ストレスがたまっている
その他のリスク要因
  • 太っている
  • 40歳以上である
  • 血縁者に糖尿病の人がいる
  • 妊娠中に血糖値が上がったことがある

食後高血糖を防ぐ食事のとりかた

  • 腹八分目
  • よくかんでゆっくり食べる
  • 野菜をさきに食べる
  • 3食規則正しく食べる

川崎市医師会 ほほえみがえし Vol20 より