2009年9月5日
県では、昭和53年から30年以上にわたり、死亡原因の第1位をがんが占め、3人に1人ががんで亡くなっています。また、患者数も年々増加しています。
県内では、男性は胃がん、大腸がん、肺がん、女性は乳がん、大腸がん、胃がんの順にかかる人が多くなっています。
このような状況を踏まえ、県では、「がんへの挑戦・10か年戦略」で、がんの予防、早期発見、医療、緩和ケアなどの対策を進めています。また、「県がん克服条例」では、県、医療機関、県民がそれぞれの立場でがん対策を進めることを定め、特に早期発見につながる「がん検診」については、県や市町村が受診率向上のため啓発に努めています。
県内の主な死因の推移

検診で早期発見・早期治療!
がんは「不治の病」ではありません。早期発見・早期治療により、身体面、生活面、治療費の面でも負担が少なく、治る可能性が高くなります。「症状がないから大丈夫」「忙しくて時間がない」などと言わずに、検診を受けましょう。
発見経緯別5年相対生存率

※注 がんが「検診で発見された人」と「病院の診察で発見された人」の5年後の生存率を比較(がん患者が、がん以外で死亡する場合を除く)
「がん検診」にはどんなものがあるの?
- 肺がん検診
- 肺のX線撮影(対象:40歳以上の男女)
- 胃がん検診
- バリウムを飲み、胃のX線撮影(対象:40歳以上の男女)
- 大腸がん検診
- 採取した便の潜血検査(対象:40歳以上の男女)
- 乳がん検診
- 乳房を観察し、しこりの有無を調べる視触診と、専用のX線撮影装置(マンモグラフィ)による、乳房のX線撮影(対象:40歳以上の女性)
- 子宮がん検診
- 子宮から取った細胞を、顕微鏡で検査(対象:20歳以上の女性)
肺・胃・大腸は毎年1回、乳・子宮は2年に1回の受診を勧めています。
女性特有のがんが増えています!
近年、子宮がんと乳がんにかかる方が増えています。ウイルス感染や女性ホルモンが関係しているため、誰もがかかる可能性があります。その一方で、この2つのがんは、早期発見で治る可能性が高く、それだけ定期的な検診が有効です。
まずはイベントに参加して検診の大切さを知りましょう。
ピンクリボンかながわ2009 at 日本大通
マンモグラフィ乳がん検診車
- 日時
- 9月26日・27日 13時から17時 申込不要
- 場所
- 県庁本庁舎前
- 内容
- マンモグラフィ乳がん検診車の見学、乳房の模型を使った触診体験コーナーなど
子どもたちがピンクリボン等をテーマに描いた絵画で飾られています。
リレー・フォー・ライフ・ジャパン2009in新横浜!
医師、患者やその家族等がチームを組み、リレー形式で24時間歩き続ける、がん患者支援活動のためのチャリティイベントを開催します。
- 日時
- 9月22日13時から23日13時まで
- 場所
- 日産フィールド小机(新横浜公園内)
- 問合せ
- リレー・フォー・ライフ横浜実行委員会
電話:045(263)8645
ファックス:045(263)8646
神奈川県 県民部広報県民課 県のたより9月号より