2009年2月11日
体の異常をキャッチ!あなたの健康を守る健診、受けていますか?
日本人の死因の6割を占めるがんや心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、初期段階では、ほとんど自覚症状がありません。でも、体の中では、少しずつ異常がおきているというサインを出しています。これをキャッチする機会が健診です。あなたの健康を守るために、ぜひ健診を受けましょう。
- よく知ろう健診のこと1
- 健診結果は体からのメッセージ
健診の検査結果は、「もっと体を動かそうよ」「お酒を飲みすぎているのでは」など、体からのメッセージ。こうしたメッセージは健診を受けなければ聞くことができません。手遅れになる前に、健診を受けましょう。
- よく知ろう健診のこと2
- 健診を受けないと保険料が上がる?!
健診の受診率やメタボリックシンドロームの改善率などが低いと、あなたが入っている医療保険者が負担する後期高齢者支援金が増えます。そうなると、あなたの保険料も上がる可能性があります。
- よく知ろう健診のこと3
- 健診と検診の違い
健診は、健康診査や健康診断の略称で、体全体の健康状態のチェックをする検査です。これに対して検診は、1つの病気をチェックするときに行うものをいいます。
健診・検診の内容を理解して、自分に必要なものをぜひ受診して下さい。
健診を受けていないあなたはどのタイプ?
「面倒だ」「健康に自信がある」「忙しくて…」そんな理由で健診を受けていない方も少なくありません。ここでは、”そんなあなた”へ健診のメリットをお教えします。
- 忙しくて忙しくて、健診を受けに行く時間なんてありません!
- 働き盛りの世代のあなたは、仕事でもプライベートでも忙しいかと思います。そんな、あなたがもし病気で倒れてしまったら…と考えてみてください。職場や家庭で大切なあなただからこそ、健康を考えてほしいのです。健診は1年に1回。先に予定を組んで「この日は健診に行く」ということにしてみてはどうでしょう。
- 健診って高齢者が行くものでしょ。私はどこも悪くないから必要ないわ。
- 健診は若いから、健康だから、必要ないというものではありません。20代から発症するがんもあります。また、異常を感じていなくても、体の中で少しずつ病気の芽がうまれている可能性もありますので、今の状態をチェックしておきましょう。今後10年、20年後のあなたの健康も予測できます。もちろん「異常なし」という結果なら、毎日の健康づくりが良かったという評価ととらえることもできます。
- なにか発見されたら怖いから、健診はイヤだ!
- もし、健診で異常がみつかったとしても、初期段階で発見されることがほとんどです。健診を受けないで異常に気づかず、知らぬ間に進行する方が怖いことではないでしょうか。「何かあるかも…?」と心配するより、身体の状態を正確に知って、きちんと対処した方が漠然とした不安はなくなるはずです。
- 健診はお金がかかるから、受けたくないです…。
- 健診を受けるには、費用がかかります。でも、健診を受けずに病気が進行してしまったら、医療費はもっとかかります。川崎市には健診への補助制度がありますので、本来医療保険の適用外である健診もかなり低額の自己負担で受けることができます。
川崎市で実施している健診とは
特定健康診査---メタボリックシンドロームに着目し生活習慣病を予防するために
- 対象
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- 特定健診 川崎市国民健康保険加入の40歳から74歳以下の方
- それ以外の協会けんぽ(政管健保)・健康保険組合・共済組合などにご加入の方、およびその扶養家族の方は対象となりません。同様の健診をご希望の方は、ご自分が加入する各医療保険者にお問い合わせください。
- 75歳以上の後期高齢者の方は、特定健康診査と同様の検査を無料で受けることができます。
- 内容
- 必須健診項目
質問項目、身体計測(身長、体重、BMI、腹囲)、理学的所見(身体診察)、血圧測定、血液化学検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)、血糖検査(HbA1c)、尿検査(尿糖、尿蛋白)、尿酸、血清クレアチニン
- 詳細な健診項目
心電図検査、眼底検査、貧血検査(赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値)
※一定の基準下で医師が必要と判断したものを選択して実施。
- 実施場所
- 受診方法
- 「受診券」を、誕生月に応じ一期(6月)、二期(9月後半?10月)に分けて発送。「被保険者証」と合わせて健診実施機関に提示。一期は10月、二期は翌年1月までにそれぞれ受診してください。
- ※当院では事前に電話で予約を願いしています。ご希望の日を受付にお伝え下さい。
- 費用
- 1,200円 (非課税世帯は400円)
- ※詳しくは、川崎市健康福祉局地域福祉部保険年金課特定健診担当(電話044-200-3426)まで、お問い合わせください。
健診結果から必要に応じて保健指導が実施される場合があります。
がん健診---日本人の死因第1位であるがんを撃退するために
肺がん検診
- 対象
- 40歳以上(毎年受診可)
- 内容
- 問診・胸部エックス線検査
かく痰検査(医師が必要と認めた場合)
- 費用
- 900円
大腸がん検診
- 対象
- 40歳以上(毎年受診可)
- 内容
- 問診・便潜血検査
- 費用
- 700円
胃がん検診
- 対象
- 40歳以上(毎年受診可)
- 内容
- 問診・胃部エックス線検査
- 費用
- 2,500円
子宮がん検診
- 対象
- 満20歳以上の偶数歳の女性(2年に1度受診可)
- 費用
- 問診・視診・子宮頚部の細胞診 1,000円
※子宮体部の細胞診(医師が必要と認めた場合) 800円
乳がん検診
- 対象
- 満20歳以上の偶数歳の女性(2年に1度受診可)
- 費用
- 問診、視診、触診 300円
マンモグラフィ検査 1,000円
実施場所:市内の登録医療機関(肺がん検診・大腸がん検診・胃がん検診は、各区の保健福祉センターでも行っています。)
※がん検診に関しては当院では、大腸がん健診のみ受け付けております。
肝炎ウイルス検査---早期発見・治療のために
- 対象
- 過去に肝炎ウイルス検査を受診していない方
- B型及びC型肝炎ウイルスの感染に不安のある方
- 内容
- 実施場所
- 市内の登録医療機関
- ※各区の保健福祉センターでも行っています。当院で受ける事ができます。
- 受診方法
- 費用
- 無料で実施(平成21年3月31日まで)。※あらかじめお問い合わせ下さい。
骨粗しょう症検診---丈夫な骨の維持に
- 対象
- 40・45・50・55・60・65・70歳 の女性
- 内容
- 実施場所
- 受診方法
- 直接医療機関に申し込み 当院で受ける事ができます。
- 費用
- DEXA 法(腰椎) 1,000 円
- MD法、SEXA法、DEXA 法(その他) 700 円
- 超音波法 600 円
川崎市医師会ほほえみがえし 2008 Autumn より