糖尿病・甲状腺疾患・内科一般
土曜日・日曜日とも診療 宮前平駅前
2011年5月2日
高血圧症は、何らかの原因で血圧が基準値より高くなった状態をいいます。ほとんどの場合自覚症状はありませんが、頭痛や肩の凝り、めまい等が起こる事もあります。高血圧が続くと、全身の血管の動脈硬化が進み、さまざまな障害が出てきます。突然、脳卒中や心臓発作を起こすこともあるため、「サイレントキラー」と呼ばれるほどです。
(※日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2009より)
高血圧の9割は原因が明らかでない本態性高血圧です。しかし、遺伝的体質に食塩摂取過剰、肥満、アルコールの多飲、ストレスなどの生活環境の因子が重なって起こるとみられています。
生活習慣の修正を基本に、リスクの度合いによって薬物療法が加わります。遺伝的体質のある方も、食事や嗜好品を中心に生活環境を整えることは重要です。
塩分は1日6g未満に
食卓で使う塩や醤油、ソースの量を減らすだけでなく、加工食品や外食の回数を減らしたり、家での料理に一工夫することがポイントです。
カリウムをじゅうぶんにとりましょう
カリウムは、食塩の成分であるナトリウムと一緒に体外に排泄されるので、しっかりとりたい栄養素です。カリウムが豊富でナトリウムが少ない野菜類を毎食、果実は1日1回食べるようにしましょう。
※腎機能が低下している方は、カリウムをひかえる必要があります。医師・管理栄養士に相談して下さい。
動物性食品と植物性食品のバランスをとりましょう
動脈硬化の進行を防ぐためには、たんぱく質を過不足なくとること、動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸のとりすぎを防ぐことなどが大切です。また、動物性食品も植物性食品もいろいろとりまぜることで各食品に含まれるビタミン類(カルシウムやマグネシウムなど)のバランスがよくなります。
適正エネルギーで肥満解消
肥満がある場合は、減量するだけで血圧が下がることも多いのです。現在肥満がない場合でも、エネルギーをとりすぎないようにしましょう。
アルコールは賢く
アルコールは、適量の範囲を守り、毎日飲まないようにしましょう。普段飲む習慣のない人やからだに合わない人は、あえて飲む必要はありません。
万有製薬パンフレットより